所長の平井雷太さんは「教える教育には限界がある」ことに気づき、「子どもが自分で進んで学習するようになるにはどうしたらよいか」を模索、そのためのコンセプトは「評価しない、目標を持たない、疑似空間をつくらない」こと、そしてそれを実現するための道具として「らくだ教材」、「インタービューゲーム」、「考現学」に到達したという。全国各地で学習コーディネーター養成講座を開いているという。学習したくなるように人を促す秘訣は何か。大いに魅力がある。
所長:平井 雷太


管理教育に反発する個性派の子どもを対象に、留学という教育環境の変換によって自立を促し、学びの面白さを自覚させる「転地療法」の実績を着実に進めているのが難波校長だ。不登校、引きこもりの子どもさん方が見違えるように積極的になっている数々の実例は、教育には環境がいかに大切かを教えてくれる。

代表:難波 三津子
カナディアン・アカデミー・セタガヤ校長


公民館・図書館で自由な生涯学習
「大航海」とはテーマを自由に発案し、ひとりひとりが船長となって、大海原に漕ぎ出す学びの冒険のこと。ときには嵐もあり、難破することもあろうが、自分だけの宝島や新大陸発見もあるわけだ。片岡氏はこのような大航海学びの場の設定に活躍しており、座間市あすなろ大学「大航海ゼミナール」を座間市公民館で実施されているほか、岡崎学楽塾(岡崎市立図書館)、八王子千人塾(八王子市中央図書館)等においてこの活動が発展している。

代表:片岡 則夫


共同生活の体験から人間関係や社会慣習を知って、人間的に自立を促すことは丁度中学生の頃に必要なことだ。順天中学高校が創立された天保の頃の私塾では、塾生同士の切磋琢磨の自主的、共同体的な伝統的教育環境があった。同校ではその伝統に帰る意味で、スクールステイを具体化している。全教師が交替で指導に関わり、食事賄いの専門スタッフや、卒業生の学生チューターたちのサポートもあって、活気ある教育の実をあげている。

代表:長塚 篤夫
順天中学高等学校 校長


都心にあるオルタナティブ・スクールで生徒の大部分は引きこもり、不登校経験者。「楽しくなければ学校じゃない」をモットーに14年間やってきた。学校は偏差値を高くするための学習の場ではない。想像力、洞察力、思いやりの心、包容力など感性を育む場にするために課外活動、体験活動、海外への修学旅行でのホームステイ等を試みている。「ラオスに学校をつくろう」のボランティア運動は子どもの学ぶモティベーションの質を高めるのに役立っているようだ。諸外国の民間の伝統・慣習を学ぶにつけ、生活の中に溶け込んだコミュニティースクールの具体化が焦眉の急である。

代表:荒井 裕司
東京国際学園高等部


まちはあらゆる生活の場であり、人生の舞台だ。その大切な「まちの力」がいま廃れようとしている。清水氏はまちづくりの実践を通して、先人の智恵を学び、これからの人と社会を再構築しようとしている。いま内神田地区に家守塾の姿があり、現に学生、アーティスト、デザイナー等がここに移り住みはじめている。「まちを学校にする」思いは21世紀の姿だ。

株式会社アフタヌーンソサエティ代表 清水義次


埼玉県桶川市の無認可保育園。門や囲いがなく、看板もない。木造の高床、高天井の広い空間。子どもたちは裸足で走りぬけている。自分の背丈の倍以上の竹馬に乗った子が、横を通る。動物小屋には子馬や孔雀が遊んでいる。園長さん、保育士さんはちゃんと目を配っていて、子どもたちを信用して、必要なときだけ手を差し伸べる。自立して、誇りと自信に満ちあふれた子どもたちがすばらしい。園児の家庭の7〜8割はこの近所、つまり、子どものために移転してきているという。
園長:北原 和子

山形県高畑一帯は日本海側多雪地帯で四季を通じて多様な自然と作物に恵まれ、これに対応した伝統的文化と生活様式が保存されており、それを開発する進取の気象に富んでいる。宮原氏は宮城大学においての地域開発の教育に携わった経験を活かし、山間部から平地に続く立地条件で、自然と対峙するなかで創作活動を興し、伝承文化を教育に活用するプログラムを具体化している。

代表:宮原 博通


高橋校長は10年程前、そのときの任地小学校が100周年を迎えるときに昔の寺子屋「北条の里」の夢を正月に見て、それを正夢にしようとの構想がわき「学校寺子屋」が実現した。それが任地ごとに寺子屋を作り、今は3度目のようだ。小学校は地域と一体とならなければ、真の教育は出来ないことがひしひしと認識されてきている現在、それの具体化の実例は極めて意義深い。

代表:高橋 武生
山形県東賜置郡川西町小松小学校校長


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